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非結核性抗酸菌症 気管支拡張症 ~東洋医学で治したい~

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開業して2年目の秋ごろ

一人の患者様が来院されました。

 

総合病院の呼吸器科で#非結核性抗酸菌症 #気管支拡張症の診断を受け抗生剤による治療を受けているが

呼吸苦と胸が重たくて倦怠感が取れないとの事で来院されました。

総合診療科時代には抗生剤治療を行ったこともありましたが

東洋医学においては手探りでした。

 

そこで過去の先生方の症例を参考にして治療を始めました。

昔の結核というと(今回は結核ではありませんが)養生が一番と書かれてあります。

よく食べてよく寝て元気をつける事で免疫を活性化すると。

なるほど元気にしようと、補気剤とよばれる漢方薬を開始しましたが

これが良くなかった。

 

元気にすることで発熱の症状が顕在化し、より衰弱させることになりました。

元気にする生薬は熱をおこす薪のような役割をしてしまうのです。

 

そこで清熱剤と呼ばれる生薬と、去痰排膿を得意とする生薬を組み合わせる事に

治療方針を転換しました。

すると熱は下がるし、半年たったころには咳も痰も減って呼吸はずいぶん楽になったと話されました。

信じられないことに2年後にはすっかり肺の影が綺麗になっていたのです。

これには総合病院の担当の先生も、ご本人、ご家族も驚かれて大変喜んでおられました。

(実際には僕が一番驚いていました)

 

その後も非結核性抗酸菌症や肺化膿症の患者さんを診る機会が重なり

上手くいく時とうまくいかない時の共通点のようなものが見えてきました。

全ての方が良くなられるわけではなく、まだまだ工夫が必要と考えますが

患者様から教えて頂く事が結局一番の勉強になる事を日々痛感しております。

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