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西洋医学について

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SNSでの発信をしたことがないのですが

私という人間がどう考えているのかを知って頂く事は

治療においても非常に大切なことであると考えて、これから述べさせて頂きます。

 

開業して10日が経ちました。

おかげさまでほとんどの方が東洋医学を希望して来て頂いております。

そこで私の西洋医学に関する考え方や遍歴もお伝えしようと思います。

 

初期臨床研修を受けたのは地方のいわゆる普通のセンター病院でした。

当時はまだ臨床研修医制度が始まった元年であり、指導体制も整っていないのが現状でした。

そこで上級医の先生に相談したところ、昔から研修医の育成に力を入れていた病院を紹介していただきました。

 

野戦病院の表現がそのまま合うような病院でしたが、指導医の先生は熱心で病院全体が活気にあふれていました。

体で覚えるような後期臨床研修を終え、一番興味のあった消化器病を専門にするために

大阪中の病院に見学に行き、良い先生を探しました。そこでは名医と呼ばれる先生と出会う事ができ

なんとか消化器病専門医としては標準的なレベルにはなっていたのではないでしょうか。

 

西洋医学の勉強にはどうしても総合診療科での勉強が必要でした。

僕自身、消化器病に関してはある程度自信を持って診療することが出来るようになっていましたが

他科の事に関しては、研修医の域を脱していないからです。

 

それもトップクラスの先生たちが集まるところで学びたいと思い研修先を探しました。

今ではNHKのドクターGですっかり医療業界で有名になりましたが

その病院の門をたたきました。

 

幸いに消化器科の出来る医師を探していたこともあり就職する事ができました。

就職出来たのは良かったのですが、周りのスタッフや研修医は秀才ばかり

それでもなんとかついていって、これならどうにかなりそうだと思えたのが3年後。

 

そこで3年間学んだことが西洋医学だけでなく

勉強に対する姿勢も変えてくれました。

当時のスタッフの半数が教科書を出版していて、もはや雲の上の人達ですが。

 

西洋医学を学んだ10年間。西洋医学の良い面も悪い面も見ることが出来ました。

AがだめならB、BがだめならC、新しい情報が出るまでその先はない。

なぜなら西洋医学では一番効果の期待できる治療はほとんどAだからです。いわゆる第一選択薬です。

 

消化器科や循環器科では手技の技術差も多いですが

薬の処方にほとんど個人差はありません(ちゃんと勉強していればないはずです)

すると病名が診断できた時点で、内科的な診療はほとんど終わっていることになります。

実際に問診・身体所見での診断技術を磨くことが総合診療科の一番大切な部分だと私は理解しています。

非常にロジカルで誰にでも分かりやすい、素晴らしい医学であると思います。

 

でもその先はどうしたら良いのか。

ずっと胸にしまっていた東洋医学の勉強を始める時期だと思いました。

 

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