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①漢方が良いのか、鍼が良いのか。

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すっかり寒くなりました。

来週明けには少し天気も温かくなるのらしいのですが

冬支度と同じで当院もスタッフの予防接種を行います。

 

今日は漢方薬と鍼治療

何が良いのか、どっちがどんな時に良いのかを考えてみたいと思います。

 

まず、全く知らない初対面の先生にどちらが良いですかと問われたなら

私なら漢方治療を受けます。

なぜなら漢方薬と鍼治療を比べた時に

医師と患者さんの信頼関係がより深く関係するのは、体に直接触れる鍼治療だと思うからです。

(漢方治療でも身体所見は十分にとる必要がありますが、治療は漢方薬が行います)

 

全く初対面の先生に体を触られるというのは、なかなかストレスが大きいものです。

当院では初診の鍼治療に1時間程度時間を頂いております。

それは少しでもその間に信頼関係を得てから治療するためです。

もちろん必要な情報を問診と診察で十分に得るためでもありますが。

 

苦い思い出があります。

北海道での東洋医学修行中に

病院の事務員さんがひどい腰痛であると

半ば強引に他のスタッフに連れられて僕のところに来ました。

その場所の腰痛は治療出来ると当時自信過剰であった僕の治療は

上手くいかないばかりか

事務員さんが体をこわばらせて

どんどん不快そうな表情に変わっていくのがわかりました。

 

思い返すと、同じ職場で働いてはいるものの

ほとんど話したことのない医師に鍼はおろか、触られることだけでも不快だったのではないでしょうか?

それから私は自分の中で方針を決めました。

「自分から鍼治療を希望しない方には鍼治療をしない」

当たり前と思われるかもしれませんが

当時鍼の事で頭がいっぱいの私は、鍼を受けてよくなるなら文句はないだろうと驕っていたのです。

 

それでもその後、何度か同じ失敗をしてしまいました。

ほんの少しの親切心と、治せるというおごりの為に。

人間というのは懲りないですね。

 

懲りない漢方の話も次回させていただきたいと思います。

 

 

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