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- 2018.11.13
- 西洋医学について
咽頭炎について
インフルエンザで学級閉鎖が出始めているようですが
風邪も流行してきました。
当院にも咽頭炎の患者さんが続けてこられたので
どうなった時は受診をした方が良いのかを書いてみます。
基本的に咽頭炎(のど風邪)はウイルス感染ですので
ライノウイルスでも、アデノウイルスでも安静にしていれば良くなります。実際に特効薬はありません。
しかし良くならずに悪化する、経過が悪ければリウマチ熱という心臓の弁に後遺症を残すのは
細菌感染症である溶連菌感染症です。
この時は受診して抗生剤を処方してもらいましょう。
溶連菌感染症の診断は検査せずともなかなか高確率で当てることが出来ます。
①38度を超える熱、②咳がない、③扁桃に白い苔が付いている、④頸のリンパ節が腫れている。
これらの項目のうち2つ以上当てはまればのどを綿棒でぬぐう迅速検査を受ける価値があります。
これは私が研修医の頃から、感染症の分野では変わらない原則です。
自宅で判断できるのは①38度を超える熱と②咳がない
これだけだと思いますので、のどが痛くて熱が高い、そして咳がない方は受診をお勧めします。
咽頭炎に予防効果のある漢方もありますが、細菌感染症は抗生剤処方をおすすめしております。
漢方薬と抗生剤の併用もしばしば行います。
今週から冷え込むようですので、皆様十分に手洗いとうがいをして、お気を付けください。
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