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開業時より、起立性調節障害、起立性低血圧の方を診る機会がありました。
高校生になる男の子ですが、数年前から立ちくらみ、朝起きてこれない、動悸や息切れに悩んでおられました。
学校は好きなようで、午前中は学校に行けない事が一番の悩みでした。
東洋医学科での鍼灸と漢方治療により、現在症状はかなり改善しておられます。
現在僕が参加している勉強会や
漢方の情報誌でも話題になっているくらい子供達の間では増えているようです。
そこで僕なりの知見と治療方針に道筋がついたのでお話ししようと思います。
循環器科の先生が漢方薬を紹介しているように
循環器的な問題であると考えられていると思いますが
僕の考えは少し違います。
脈を診ると、一見蝕知しやすいのですが中は空洞のようで
血虚(貧血のようなもの)を表しており、乾燥肌や顔色が悪いとなるとますます
血を増やすような治療をしたくなります。
しかしなぜ血が足りないか?
胃腸が弱いことで栄養分を確実に吸収できていないからです。
そこで、ある程度血を増やすような治療をした後、胃腸を丈夫にする治療を行います。
これで一気に症状の改善に弾みがつきます。
今回血液検査をさせて頂きましたが
今までいくら鉄剤などを内服しても改善しない貧血も改善していました。
来学期は朝から普通に登校できそうだと喜んでおられました。
私も年末年始で酷使しがちですが
皆様、胃腸は大切にしましょう。
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