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救急外来や当直でインフルエンザ流行時の診療している時
インフルエンザの診療に関してはほぼ流れ作業でした。
以下の点を確認しておけばほぼ困ることはないからです。
・インフルエンザらしい症状があるか(発熱、呼吸器症状、筋肉痛、寒気)
・発症して何時間経過しているか(抗ウイルス薬を投与するか?、検査結果の信頼性は高いか?)
・周囲にインフルエンザ患者がいるか?(検査前の確率が違います)
・インフルエンザ感染後の肺炎になっていないか?(ブドウ球菌による肺炎が起こりやすいのです)
後は検査で陽性が出れば、抗ウイルス薬と解熱剤を処方していました。
しかし最近ではインフルエンザに関する様々な事が
ニュースに取り上げられるようになって、患者さんから聞かれることが増えました。
・インフルエンザ感染時の異常行動は大丈夫ですか?
→タミフルだけが悪者のようになっていましたが、他のお薬でも異常行動が出る報告はあります。
また、お薬を内服していない患者さんの異常行動も報告されています。
インフルエンザ感染した特に10代の方は、内服薬に関係なく周囲の見守りが必要です。
・インフルエンザのお薬はどれがいいですか?
→カプセルを5日間、吸入を1日、錠剤を1日選択できます。点滴も出来ます。
錠剤1日の製剤だとお薬が効きにくくなるウイルスの耐性化が報告されているので、利便性は高いですが
どれも一長一短としか言えません。患者さんが治療を受けて頂きやすい形態が良いと思います。
当院では漢方を追加したり、漢方のみでの処方も行っております。
・熱がないので、インフルエンザの検査はしなくてもいいですか?
→これは個人的な印象なのですが、ここ数年体温36度台のインフルエンザ患者の方が増えていると思います。
流行を悪化させないために、この時期は感冒症状があれば検査しておいても良いと思います。
毎年インフルエンザになっていた私もせっせと予防をしております。
現在ある漢方薬を内服して自分で実験中です。
今年風邪にもインフルエンザにならなければ、患者さんにもお勧めしたいと思います。
風邪ひいてたら笑ってください。。
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