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- 2019.04.09
- お遍路
お遍路をはじめた時の事
大学時代、沢木耕太郎に憧れて
バイト代を貯金しては一人旅をする事が趣味になっていました。
アジアの国を回っていましたが、「深夜特急」が面白すぎたのか、本で読んだ以上の感動はあまり味わうことが出来ませんでした。
大学生も終わりの頃に、お遍路を特集する番組を見て、軽い気持ちで四国に行くことにしました。
その時どんな番組だったか、ほとんど記憶にないのですが
面白そうで、時間だけはあったので、またバイト代を貯めて春休みに出かけました。
一通り、昔話に出てくるような傘と白衣とお札などを揃えて
歩き始めると、今まで感じたことのない自由を感じることが出来ました。
自由という言葉でしか表現できないのですが
目的もはっきりしているし、ルートも大体決まっています。
お寺での作法もあり、一見決まっていることだらけなのですが、あてどなく彷徨っているより自分の性に合っていたのでしょう。
ただ歩くだけの旅がこんなに楽しいものかと驚きでした。
きれいな山、渓谷、海を眺めながら1日中歩いていると浮世離れしてきます。
途中道の駅やコンビニで買った昼食を、景色の良いところで食べます。
ボーっとしながら花でも見ると幸福感に包まれます。
3月初旬なので山では雪も降り、冷たい雨の日もありました。
それでも途中で同年代の仲間できたりして
いつの間にかパーティを作って歩くようになりました。
いくら日本を旅しても出来ないような体験でした。
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