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- 2019.05.11
- 東洋医学について
湿気と体と心 ~五月病?~
おかげさまで少し診療が忙しい日が続き
ブログもなかなか更新できないでおりました。
長い連休も明けて
患者さんの体調に変化がみられているように思えます。
暑い日と寒い日の気温差に加えて、湿度の変化も大きく影響しているようです。
そこで春になり、連休前くらいからみられる湿気と体と心について書いてみます。
まず脈が変わります。
今まで出ていなかった滑脈(カツミャク)を脈診で感じるようになり
舌もぽってりし、歯の跡がつくようになります。
暴飲暴食気味、過食をされている方には普段から見かけるのですが
(暴飲暴食すると体の中に余計な水分がたまってしまうということです)
季節柄、今までなかった患者さんにも出てきています。
東洋医学ではこのような状態を湿邪と表現します。
湿気の邪にやられるので湿邪で、そのままですね。
余計な水がたまると、ポットに水を入れすぎた時のように
温めてもなかなか温まらない冷えがでたり
なんとなく頭も体も重いような感覚に陥ってしまいます。もちろん気分も滅入ります。
気象庁のデータでも、2月から4月まで50%台だった湿度が5月から60%台まで上がっているんですね。
なるほど五月病です。
元々胃腸も腎臓も丈夫な人は、それでも頑張って水を排泄できるのですが
丈夫でない人はそうもいきません。
胃腸の働きを改善する治療が必要になります。
さらに水はけ・水分代謝を良くする治療を行います。
湿気の多い日に体調が悪くなる、サウナに入ると体調が悪くなる
こんな方は湿邪が悪さをしているかもしれません。
暴飲暴食を控えるなど
梅雨の時期に備えて、今から準備しておくとよいと思います。
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